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2024年、目標達成に向けて多くの子どもたちが動き出してくれることを心から祈っています。
さて、年が明け、はやくも受験シーズン到来。
多くの受験生にとって実りのあるものになることを願っています。
僕自身、経験があるのは中学受験のみで、慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)に入りました。
自分が受験をするときには、姉が中学受験をしていた(ちなみに姉も同校)ので、特に疑問を抱くことなく普通に受験勉強に取り組んでいましたが、
じぶんビジョンを通じて、中学受験をする子どもたちと向き合う中で、疑問を抱くことが多々ありました。
中学受験は必要か?
今回は、このそもそも論から入り、全6回「中学受験で慶應湘南藤沢中等部(SFC)に合格した教育者の教育論(略して、中学受験教育論)」という連載をしたいと思います。
本当にあなたの子どもに中学受験は必要なのか?
結論から言います。
現代において、ほとんどの子どもにとって中学受験は必要ない。
というよりも、そもそも中学受験は万人のためのものではない。
僕はそう考えています。
なぜなら、中学受験はほとんどの子どもやご家庭にとって難しすぎるからです。
中学受験は、小学生が勉強するには「量が多く」、「難易度が高い」です。
だから、授業や個別指導、家庭教師で教えてもらう以外の家庭学習(自学自習)の質と量で差がつきます。
つまり、以下の前提条件をクリア出来なければ、中学受験は難しいということです。
- 大量かつ高難易度の勉強についていける子
- 家庭学習(自学自習)を管理出来るご家庭
- 中学受験に時間とお金をかけられるご家庭
あなたのご家庭・お子さんはこの条件をクリアしているでしょうか?
少し挑戦的な物言いになってしまいましたが、僕はこれ以上小学生が貴重な時間を無駄にしてほしくない一心でこの記事を書いています。
上の条件をクリア出来ないならば、中学受験に大量の時間とお金を投資するよりも、他の経験にそれを投資した方がかならず投資対効果が高くなると言い切れます。
子どもが熱中しているスポーツや習いごとがあればそれに、なければ遊びや旅行にお金と時間をかけましょう。
でも、そもそもうちの子は中学の内申点が取れるか心配で中高一貫校に入れたいだけで、別にそんな高いレベルの学校を目指していないし…
中学受験でそれなりの学校に入れれば、その後の人生の選択肢が広がるんだから、やっぱり投資対効果はそれなりに高いでしょ?
こんな類いの問いがとんできそうなのでお答えしておくと、
内申点取れない子が中学受験なら出来るというのは間違っているし、本当に名前書けば受かるような学校しか受からなくてもそれでいいんですか?
それなりの学校に入ることがとても難しいですし、この時代にそのような考え方をしているご家庭が集まるのが今のそれなりの学校だとしたら、それは本当に魅力的ですか?
もし、これに「はい」と自信を持って答えられるなら、中学受験を続けてもよいとおもいます。
あれ、でも待てよ?
そんなこと言っているあなたのサービス(じぶんビジョン)でも、中学受験のために塾に通っている子どもたちの伴走をしているじゃないか!!
その通りです。なぜ僕たちが中学受験をする子どもたちを伴走するのか、それには明確な理由があるのです。
意味ない中学受験に意味づけをすることで貴重な価値が生まれる
ご指摘の通り、僕たちは中学受験でサピックス、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚、グノーブル、啓進塾などの大手塾に通っている子どもの伴走をしています。
具体的には、志望校の受験、教室内のクラス分けテスト、合不合・首都圏模試の目標を立て、そこからの逆算で計画を立て、タスクを明確にし、日々行動と評価のプロセスを回しています。
つまり、中学受験を成功させることが目的ではなく、中学受験を教育の機会として活用し、目標達成能力の向上を目指しているのです。
僕は、カウンセリングの際にすべてのご家庭にこれを確認しています。
もし、中学受験で成果を出すことだけが目的ならば、その目的を果たすお約束は出来ません。
ただ、中学受験を通じて人生に活きる学びを手に入れることはお約束出来ます。
むしろ、中学受験は、小学生の子どもやそのご家庭にとってもっともハードなことのひとつだからこそ、学びの深さと量を約束できるのです。
第1志望の学校に合格しようが、志望校に全落ちしようが、その結果と過程を通じてその後の人生における学びを得られれば良い。
このレイヤーの違う思考を持てるご家庭やお子さんであれば、中学受験に「目標達成能力の向上」や「人生に活きる学びを得ること」といった意味づけができるため、
中学受験はとても有益なものに生まれ変わるのです。
まとめ
中学受験で大手塾に通っているものの中位から下位のクラスを行ったり来たり、
個別指導や家庭教師の授業を受けているけど状況は好転せず。
じぶんビジョンをはじめてから、このような悩みを抱えているご家庭が多いことを知りました。
ただ、そのなかでじぶんビジョンにおける中学受験の考え方を理解し、
任せて下さったご家庭や子どものほとんどはスタート時よりもクラスを上げることが出来ています。
つまり、中学受験を「目標達成能力を向上する機会」と捉え、適切な目標設定や計画を立てて取り組むことで、結果的に闇雲に勉強していたこれまでよりも成果が上がるということです。
中学受験は冒頭で述べた通り、ほとんどの子にとって不要です。
とはいっても、現実として「中学受験をさせたい!」というご家庭は増えています。
この連載「中学受験教育論」では、これから4回で「中学受験するならこれは守れ!」という4箇条をお伝えしていきます。
ぜひ中学受験と教育について考えるきっかけにしていただければ嬉しい限りです。
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