学生時代の成功体験が、社会に出てからも新たな挑戦のモチベーションに繋がっている。
だから、息子/娘にも子どものうちに成功体験を積んでしい。
しかし、具体的にどうすれば子どもの自信に繋がるような成功体験をさせることができるのかわからない。
この記事では、そんなご家庭に向けて「子どもの成功体験」について解説をします。
ぜひこれから紹介する内容を押さえて、子どもたちに有意義な挑戦の機会を与えましょう。
成功体験が少ない子どもが増加している要因とは?
近年、様々な研究によって「子どもたちの成功体験が減少している」という調査結果が出てきています。
フロリダアトランティック大学の研究では、子どもたちが独立した活動をする機会が減少していることで、精神的健康の低下に繋がり、挑戦への意欲が減少しているという報告がされています。
ハーバード大学の教育政策研究センターの調査では、コロナパンデミックの影響で多くの子どもたちが学習遅延を経験し、それに伴う成功体験の減少が報告されています。
つまり、日本だけでなく世界的に様々な要因から子どもの成功体験を積む機会が失われているのです。
言い換えるならば、現代では意図的に子どもが成功体験を得るための行動を選択する必要があるということです。
子どもの成功体験の必要性とは?心理学的な効果を解説
子どもが成功体験を積むことで、以下のような心理的効果があると報告されています。
- 自己効力感の向上
- 自己肯定感の強化
- 内的動機付けの促進
- 問題解決能力やストレス対処能力の向上
- 長期的な心理的健康の獲得
まず、成功体験を得ると自己効力感が向上します。
バンデューラの理論によれば、成功体験を通じて子どもは自分が特定の状況で成功する能力があると信じるようになり、新たな挑戦にも積極的に取り組めるようになります。
次に、自己肯定感が強化されます。
成功体験を通じて、自分の努力や成長、成果に対する肯定的な評価を得ることで、子どもは自己信頼感を持ち、ポジティブな自己イメージを形成できるようになります。
また、成功体験は内発的動機付けを促進します。
デシとライアンの自己決定理論によると、成功体験は自律性、能力感、関係性の感覚を強化し、学習や挑戦に対する意欲を高めると言われています。
さらに、成功体験を通じて問題解決能力やストレス対処能力も向上します。
挑戦を通じて子どもは困難な状況に冷静に対処し、解決策を見つける力を養うことができます。
成功体験が豊富な子どもは長期的にメンタルが良好であり、ポジティブな自己評価や自己効力感を持つことで、うつ病や不安障害のリスクが低減され、総合的なウェルビーイングが向上します。
このような成功体験のメリットを得るために、親や教育者は子どもと適切な目標を設定し、努力や挑戦の過程を評価し、具体的なフィードバックをすることが重要です。
また、失敗も学びの一環として受け入れ、失敗から学ぶ姿勢を育てることも重要でしょう。
子どもにとって、成功体験と失敗体験どっちが重要なのか?
ここまでの内容で成功体験の必要性を理解できたと思います。
ただ、成功には運要素も多大に含まれるし、だからといって成功が約束されているようなチャレンジをさせたところで意味があるのか?
むしろ、失敗体験をさせることも重要なのではないか?
と疑問を抱いている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
これらの問いの結論としては、「どちらも重要」と言えるでしょう。
掘り下げると、成功・失敗関係なく挑戦する機会の量と質を高めることが重要だということです。
つまり、挑戦の過程で努力し、成長し、結果から自信や学びを得て、次の挑戦に繋げるという好循環を得られるようにすることが、
その経験の成功や失敗に関わらず重要だということです。
このサイクルを生み出すことが出来れば、子どもは運要素の大きい成果だけに囚われることなく、
自身の努力と成長にフォーカスすることができるようになり、
結果として大きな成功を手にすることができるようになるのです。
子どもの成功体験の作り方!目標設定から達成までの丁寧な伴走を。
では、どうすればこのような好循環を作ることができるのでしょうか?
じぶんビジョンでは、まさに子どもの成功体験づくりをサポートしているので、実際に行っている教育アプローチをもとに解説します。
子どもの成功体験をつくるためは、
- 明確な目標と計画を設定する。
- 努力 、成長、成果をモニタリングする。
- 結果を分析し、次の目標に繋げる。
上記3つのポイントを押さえて、親や教育者が伴走し、丁寧な挑戦する機会を持つことが大切です。
まず、明確な目標と計画を設定しましょう。
明確な目標とは、「期日+定量的ゴール+目的(目標を達成する理由)」が含まれたものを意味し、
明確な計画とは、明確な目標からの逆算によって得られる段階的な目標を意味します。
例えば、「学校の2学期末のテストで学年トップ10の成績を収めることで、自分もやればできるということを実感したい」という明確な目標を立てたら、
「試験1週間前には、テスト範囲でわからない問題をゼロにする」、「試験2週間前には、テスト範囲を全部終わらせて、わからないところは先生に質問しに行く」、「試験1ヶ月前には…」、「夏休み中には、1学期の復習を完璧に終わらせる。」と逆算で計画を立てることができます。
次に、定期的に活動の内容とそこから得られた成長・成果を確認しましょう。
1週間に1回程度、目標の到達度(得られた成果)・直近1週間の活動の評価・次週の活動プランを話し合いましょう。
目標に向かう過程で、頑張ったけど成果が出なかったり、頑張ろうと思ったけど頑張れなかったり、成果は出なかったけど成長を感じたり…
という経験を丁寧に振り返ることで、「努力すれば成果が出るとは限らないけど、努力をすれば必ず成長し、成長し続ければ成果が出る確率が上がる。だから、成果に囚われずに努力を積み重ねればいいんだ」という、健全な成長思考が身に付くようになります。
最後に、期日を迎えたら結果を分析して、次の目標に繋がる学びを抽出しましょう。
期日を迎えたら、目標や目的が果たされたのか(事実の確認)・なぜ目標を達成できたのか/できなかったのか・今回の挑戦で変わったこと/学んだことはなにかを話し合いましょう。
丁寧に振り返りをすることで、目標が達成できたかできなかったかよりも、その要因を学んだり、挑戦を通じて自身の成長を実感したりすることができ、次の挑戦にスムーズに繋げることができます。
成功するまで挑戦し続けることが出来れば、必ずどこかのタイミングで成功体験を得ることができるでしょう。
このように、3つのポイントを押さえて、親や教育者が丁寧に伴走することで、子どもは成功体験(失敗体験)と挑戦の好循環を得ることができるようになるのです。
まとめ
これまでの内容をまとめると、
- 子どもが成功体験を得るチャンスが減っているので、意識的につくる必要がある。
- 成功体験には、心理学的効果があることがわかっている。
- 成功体験を積むには、親や教育者の丁寧な伴走が必要。
ということです。
長々と子どもと成功体験について書いてきましたが、
最もかんたんかつ確実に子どもに成功体験をさせる方法がひとつだけあります。
それはじぶんビジョンを活用することです。
目標設定から目標達成までを、ロールモデルとなるコーチが伴走することで、努力・成長・成果の好循環を生み出すことができます。
まずは無料カウンセリングで、ご家庭やお子さまの現状をお聞かせください。
きっと1回ご相談いただくだけでも、得られるものがあると思います。
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