じぶんビジョンの説明会で最も相談される内容は、間違いなくジュニアアスリートのメンタル的な課題についてです。
試合になると練習通りに力を出せないんです…。
試合で負けそうになると諦めてしまうんです…。
このような悩みを持つ子ども・保護者の方は少なくありません。
これらの症状は、心の準備や習慣が深く関係しています。
トップアスリートも実践している「メンタルトレーニング(メンタル強化)」は、パフォーマンスの差を生み出す大きな鍵となります。
この記事では、ジュニアアスリートに必要なメンタル強化の方法を、科学的な裏付けとともにわかりやすくご紹介します。
メンタルトレーニングとは何か?
「メンタルトレーニング とは何か?」と問われたとき、最も簡潔に言えば「思考・感情・集中力などの精神的スキルを鍛えるためのトレーニング」です。
「心の筋トレ」とも呼ばれるこのトレーニングは、アスリートが本番で最大限のパフォーマンスを発揮するための準備として活用されています。
スポーツ心理学の分野では、「目標設定」、「自己効力感(自分にはできるという感覚)」、「集中力の維持」、「プレッシャー下での平常心」などを高めるための訓練がメンタルトレーニングに該当します。
ジュニアアスリートにおけるメンタルトレーニングの必要性と効果
なぜメンタルトレーニングは必要なのか?
一流のスポーツ選手がこぞって取り入れているのが「メンタルトレーニング」です。
理由は明確で、レベルがあがればあがるほど技術や体力に差がなくなり、ここぞというプレッシャーのかかる大切な場面で、より高いパフォーマンスを発揮した方が勝利を収めるからです。
特に子どもは精神的に未成熟であるため、以下のような課題が起こりがちです。
- 緊張しやすく、試合で普段の力が出せない
- ちょっとしたミスで気持ちが切れてしまう
- 自信がないために積極的なプレーができない
このような問題を改善し、「本番で実力を出せる」、「継続的に努力できる」、「自信を持てる」ようにするためには、メンタルトレーニングが不可欠です。
メンタルトレーニングの効果は多岐にわたります。代表的なものを以下にまとめます。
- プレッシャー耐性
大舞台でも普段の力を発揮できる - 自己肯定感の向上
ミスしても立ち直れるようになる - 習慣化の支援
目標に向かって継続的な努力ができる - 集中力強化
長時間の練習にも集中できる - 感情の安定
イライラや焦りに振り回されない
メンタルトレーニングの歴史と研究的背景
メンタルトレーニングは20世紀初頭、スポーツ心理学の研究の中で誕生しました。
特にアメリカや旧ソ連では、オリンピック選手の育成において「心のトレーニング」が重要視されてきました。
1970年代には日本でも注目が集まり、スポーツ系学問に力を入れる大学を中心に研究が進みました。
特にスポーツ心理学の権威である高妻容一氏などの研究によって、「呼吸法」、「イメージトレーニング」、「目標設定」、「ポジティブセルフトーク」などの具体的な手法が整理・体系化されてきました。
また、以下のようなテーマでの研究が近年注目されています。
- ジュニアアスリートにおけるイメージトレーニングの効果に関する検証
- 自己効力感が運動継続に与える影響
- メンタルトレーニングと競技成績の相関性
これらの論文・研究成果は、ジュニアアスリートの育成においても非常に参考になります。
ジュニアアスリートに必要なメンタルスキルとは?
子ども向けのメンタルトレーニングは、大人と異なり「わかりやすさ」と「成功体験の積み重ね」が非常に重要です。以下は代表的な種類です。
- 呼吸法(リラクセーション)
深くゆっくりとした呼吸で緊張を抑える。試合直前や不安を感じたときに活用。・セルフトーク(自己への言葉がけ) - ポジティブセルフトーク
「できる」「大丈夫」などの前向きな言葉で自分を励ます。 - イメージトレーニング
成功するイメージを頭の中で何度も繰り返す。脳の神経回路に“成功の道筋”を刷り込む。 - 目標設定トレーニング
「明確な目標」と「期限」、「具体的なステップ」を設定する。これは特に継続力を高めるうえで効果的です。
また、高妻氏の分類では、以下の4つが「スポーツにおけるメンタルトレーニングの4本柱」とされています。
- 目標設定能力
- 自己コントロール能力(感情や緊張の調整)
- 集中力の維持
- リラクセーションスキル
これらはトレーニングで後天的に身につけられる力です。
だからこそ、子どもの時期からこれらのスキルを育むことに大きな意味があるのです。
メンタルトレーニングを導入する前に親が理解すべきこと
メンタルトレーニングは子ども自身が主体的に取り組むべきですが、そのためには家庭での環境作りが欠かせません。以下の3つのポイントが鍵となります。
- 失敗しても責めないこと
「ミス=成長の材料」という認識を親が持つことで、子どもが挑戦を恐れずに済みます。 - 目標に一喜一憂しすぎないこと
過度な期待や失望は、子どもの自己効力感を削ります。親は伴走者のように見守る姿勢を持ちましょう。 - 成功体験を小さく積み上げるサポート
達成感の積み重ねが「やればできる!」という感覚を強化します。
つまり、自己理解と自己肯定感をメンタルの成長の土台として失敗と成功を経験しながら、試行錯誤を繰り返すことで強いメンタルが身に付くのであり、
厳しい環境に身を置いたり、大人が厳しく接したりすることでメンタルが強くなるというものではないということです。
じぶんビジョンでメンタル面の課題が解決した事例
じぶんビジョンでは、冒頭でも述べたようにメンタル面に課題を感じているご家庭に多く相談を頂いております。
もちろん、じぶんビジョンはメンタルトレーニングプログラムではないのですが、メンタル強化は目標を達成するために必要なスキルになるので、多くのノウハウを蓄積しています。
ここでは一部を事例としてお伝えしたいと思います。
ルーティンの確立で常に平常心を保つことが可能に!
緊張や不安が原因でパフォーマンスに大きな波があるジュニアアスリートには、ルーティンをつくりあげるのがおすすめです。
常にルーティンを守る=行動を一定にすることで、意識や集中を一定に保つことが可能になります。
ルーティンは決しておまじないではなく、今自分がすべきことに集中するための土台づくりとして有効なのです。
どのようなルーティンの作り方が特に有効かは、実際のじぶんビジョンのセッションのなかでお伝えします。
毎日・毎週の対話で得た自己効力感を土台に自信が持てるように!
家庭や練習環境で厳しい評価を受け続けているジュニアアスリートには、日常的に自らの成長をモニタリングすることが大切です。
じぶんビジョンでは、毎日の活動の振り返りをDailyという専用の用紙を使って記録したり、毎週対話をしたりすることで、努力と成長を可視化していきます。
努力と成長の積み重ねを見える化し、伴走するコーチがそれを認めることで、自分は頑張ればできるようになるんだという自信を持てるようになり、
試合でも親や指導者の顔色をうかがう必要なんてない!自分がこれまでやってきたことをぶつければいいんだ!
と自分を貫き通すことができるようになるのです。
マインドセットを変えて、常に成長につながる意味づけができるように!
じぶんビジョンでは、どんなできごとに対しても自分の成長につながる意味づけをする大切さを、毎週の対話を通じて伝え続けています。
どの角度から見てもネガティブな要素しかないようなできごとにも、目標を達成するための学びを抽出できるようになります。
すると、どんなことが起こっても常に自分の成長の養分にし、淡々と次の努力へと繋げていくことができるようになるのです。
子どもに合ったメンタルトレーニングを選ぶには?
どの種類のメンタルトレーニングを導入するかは、目的と課題によって異なります。
- 緊張で力を出せない
→ 呼吸法・イメージトレーニング - 自己肯定感が低い
→ セルフトーク・目標設定 - 継続できない
→ 行動記録・週単位の振り返り - 怒り・感情に振り回される
→ 感情の言語化・マインドフルネス
目的と現状の差分を見極めることで、子どもに合ったメンタル強化が可能になります。
家でできるメンタルトレーニングの環境づくり
家庭でメンタルトレーニングをする場合には、親が果たすべき3つの役割があります。
- 感情の安全基地であること
- 努力のプロセスを承認すること
- 親も「目標に向かう人間」であること
また、保護者の限界は当然あります。
なぜなら、親は子どもの人生にとって当事者であり、客観的に伴走することが難しいからです。
だからこそ、じぶんビジョンのような第三者(コーチ)が入ることで、より客観的かつ継続的な支援が可能になるのです。
まとめ
メンタルトレーニングとは、単に勝つための技術ではありません。
それは、「心の成長を促す教育」でもあるのです。
- 結果に一喜一憂せず、自分の努力を信じられる力
- 自分の限界を、自ら更新し続ける力
- 誰かに言われたからではなく、自分で決めて、自分で進む力
これらはすべて、スポーツだけでなく人生全体に通じる「生きる力」です。
ジュニア期に、この土台を築くことで、子どもたちは競技だけでなく、将来の人生にも自信を持って向き合えるようになるのです。
「うちの子にはどんなメンタルトレーニングが必要だろう?」
このようなお悩みをお持ちの親御さまは、ぜひ無料説明会にてご相談下さい。
子どもの可能性を、一緒に広げていきましょう。
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