最近は、子どもにとにかく結果を求めるという強烈なご家庭は減ってきており、
「結果と過程どちらを重視しますか?」という質問には、ほとんどのご家庭が「過程を重視する」と答えます。
しかし、本質的に過程を大切にしているご家庭はそう多くはありません。
ん?イマイチよくわからないぞ?
と頭にはてなマークが浮かんだ方、大丈夫です。
これはとても複雑な構造になっているので、これからじっくりと紐解いていこうと思います。
この記事では、受験やスポーツ、部活動、学校、習い事などあらゆる教育において、子どもにとって結果と過程どちらの方が大切なのかを解説します。
高い成果を求めて努力すれば、良い過程を得られるという罠
冒頭でも述べたように、「成果よりも過程を大切にしたい」というご家庭が9割なのですが、
そのうちの8割くらいのご家庭は「高い成果を求めて努力すれば、良い過程が得られる」と考えています。
つまり、過程を重視しているにもかかわらず、過程は副産物だと考えているのです。
そもそも、良い過程とはなんなのでしょうか?
良い結果が出たら、良い過程だったと言えるのでしょうか?
僕は良い過程とは「今後の人生に活かせる抽象的な学びを得られる過程」だと考えています。
本当にこれが、副産物として手に入るのでしょうか?
答えは、NOです。
その根拠として、プロアスリートのセカンドキャリア問題や、高学歴でも社会で思うように活躍できない高学歴バカ問題が挙げられます。
どちらもスポーツや受験において、その世代のトップ数%の結果を残すだけの努力をしたにもかかわらず、良い過程を得られていないのです。
今一度立ち止まって考えてみて下さい!
あなたが中学生・高校生の頃に同世代のトップで活躍していた人たち、今どうなっていますか?
もし、本当に良い過程が副産物なのであれば、みなその後もその世代をリードする存在であり続けているはずです。
すこし残酷なお話ではありますが、これが事実なのです。
本当の良い過程は、ただ頑張るだけでは得られない!
では、どうすれば良い過程を得ることができるのでしょうか?
その答えはかんたんです。
過程を重視するならば、本気で良い過程をつくりにいけばいいのです。
目標とそこからの逆算によって生まれる計画を立て、それに従って行動を習慣化し、やりきる。
そして、その過程を毎日、毎週などこまめに振り返り、小さな成功や失敗の体験から学びを抽出し続ける。
このサイクルを丁寧に回し続けることで、良い過程はつくれるのです。
むしろ、それしか方法はないのです。
じぶんビジョンは、目標達成の確度を高めることが目に見えるわかりやすい価値のひとつですが、
最も大きな価値は、この本当に良い過程をつくれることにあるのです。
どのような結果であっても、良い過程を歩むことができれば、それは子どもの教育においては大成功だと思います。
つまり、良い過程をつくるという意識を持っておくことが重要なのです。
まとめ
「なぜ目標を達成できた/できなかったの?」
これはじぶんビジョンにおいて、最も重要な問いです。
目標の期日をむかえたとき、振り返りのミーティングでこの問いを投げかけます。
目標を達成できたとしても、この問いに答えられなければ、意味がありません。
むしろ、目標が達成できなかったとしても、この問いに的確に答えられれば、大きな意味があります。
今、じぶんビジョンで目標設定から達成までを4周終えた子たちがいますが、この子たちはかなり明確にこの問いに答えられるようになってきました。
つまり、彼ら彼女らは自覚的に良い過程をつくっているということなのです。
すこしでもこの記事に共感いただけたのであれば、ぜひじぶんビジョンを頼りにしていただければ嬉しいかぎりです。
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