自己管理できない子どものための内省力の鍛え方

2024-08-28

目標達成のために最も重要な能力は、自己管理能力であると言われています。

自己管理能力とは、自分の行動、感情、思考をコントロールし、目標に対する計画を実行するための効率的な時間管理、感情のコントロール、行動の一貫性を保つことで自己成長を促進する能力です。

じぶんビジョンを通じて、たくさんの子どもたちをみてきましたが、難易度の高い目標を達成できた子は、総じてセルフマネジメントが上手です。

もちろん、先天的にその能力が高い子もいますが、教育によって後天的に身につけることができます。

この記事では、子どもの自己管理能力を高めるための教育について解説します。

うちの子は自己管理能力ゼロなのよね…と感じている親御さま必見の内容です。ぜひご一読下さい。

子どもの目標達成に必要なたったひとつの能力は、自己管理能力

冒頭でも述べたように、これまで小学生・中学生・高校性の男女問わず、

さまざまな子どもたちの目標設定から達成までを伴走してきて、

目標達成のセンターピンは、自己管理能力(セルフマネジメント能力)にあると確信しています。

自己管理ができているから適切な目標設定ができたり、日々ストイックに行動できたり、強いプレッシャーの中でも高いパフォーマンスを発揮できたりするのです。

このような子たちは端から見ると、スマート、ストイック、メンタルが強いと形容されがちですが、

自己管理能力が高いから、スマートでストイックでメンタルが強いのです。

そして、自己管理能力(セルフマネジメント能力)は、能力なので、先天的な差や幼少期の環境の差はあれど、後天的に鍛えることが可能なのです。

目標達成のカギ・自己管理能力を高めるには内省の質と頻度が重要

では、どうすれば自己管理能力を高めることができるのでしょうか?

結論、自己管理能力を高めるのは内省(セルフフィードバック)です。

自分と向き合い続けることで、自分がコントロールできること(行動、感情、思考など)をコントロールする精度が高まり、先に述べたような高次元の自己管理ができるようになるのです。

内省のポイントは、質と頻度です。

質の高い内省とは、目の前の事実に対して客観性が高く、確からしいセルフフィードバックが起こることを意味します。

例えば、テニスの試合が終わったときに自分が感じた課題感と、それを観ていたプロのコーチのアドバイスが一致していれば、それは質の高い内省と言えるでしょう。

内省の頻度とは、その言葉の通りではありますが、一定の期間に何回内省が起こるのかを意味します。

もちろん、高頻度で起こる方が自己管理能力の向上に繋がります。

つまり、自己管理能力を上げるためには、高頻度で質の高い内省を起こすことが重要なのです。

子どもが内省力(セルフフィードバック能力)を高める方法とは?

ここまで目標達成のセンターピンが自己管理能力(セルフマネージメント能力)であり、

自己管理能力を高めるためには高頻度かつ高品質の内省(セルフフィードバック)が必要であることを理解いただけたでしょう。

では、最後にどうすれば子どもに高頻度で質の高い内省で起こすことができるのかを解説しましょう。

結論としては、「じぶんビジョンの教育を受けてください!」になるのですが、

それではあまりにも芸がないので、

  • たくさん外部からフィードバックを受け、セルフフィードバックと比較してすり合せる。
  • 毎日、寝る前に日誌をつけてセルフフィードバックを行う。

ことを継続的に行うことが大切です。

さまざまな経験に対して客観的なフィードバックを与えることで、セルフフィードバックとの差分を理解し、確度の高いセルフフィードバックができるようにしましょう。

また、頻度を保つために毎日必ず振り返りをして、日誌につけるようにしましょう。

そうすることで、徐々に内省力を高めることができ、自己管理能力のアップに繋がるのです。

じぶんビジョンでは、毎日つけて提出するDailyや毎週の1on1ミーティングを行い、このような内省力を高める取り組みを継続し、高い目標達成率を実現しているのです。

まとめ

ここまで読んでいただいた方は理解していると思いますが、

自己管理能力を高めるためには、地道な内省の積み重ねが必要であり、そのためにはそれなりの時間がかかるものです。

じぶんビジョンでも、このような話をした瞬間から変わる子もいれば、1年伝え続けてやっと理解できる子もいます。

つまり、身に付くまでにかかる時間は人それぞれということです。

でも、それは裏返せば、時間をかければ誰でも自己管理能力を手に入れることができるということです。

まずできることは、子どもに内省の機会を与え、適切な外部フィードバックを与え、丁寧にすり合せるサポートをすることです。

一朝一夕には成りませんが、大人の丁寧な伴走が子どもに一生ものの目標達成能力を与えるのです。

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