今回は、全6回「中学受験で慶應湘南藤沢中等部(SFC)に合格した教育者の教育論(略して、中学受験教育論)」の連載の第2回。(第1回はこちら)
この記事からは中学受験をするならば守るべき4箇条を1つずつ解説していきます。
- 中学受験を諦める力を持て!
中学受験の現実!受験勉強の低年齢化が招いた辞められない地獄
受験勉強スタートの低年齢化が進んでいる昨今、まだ子どもが自分で判断出来ないうちから受験勉強をはじめているケースが多く、
小学4~5年生で受験勉強ばかりの毎日に違和感を抱いたときには「辞めたい」と言い出すことができなくなってしまったり、
親としても「せっかくここまで続けてきたんだから最後までやりきりなさい!」と押しつけてしまったりすることは少なくありません。
つまり、子どもも「辞めたい」、親も心の底では「もういいんじゃない?」と思っていても、低年齢から積み上げたコスト(時間とお金)=サンクコストによって諦めにくいのが現状なのです。
また、「中学受験を辞めてどうするの?」という漠然とした未来への不安も辞めにくい原因といえるでしょう。
中学受験を諦める力。教育としての投資対効果を考えよう
結論として、ほとんどの子どもにとって、中学受験は他のスポーツや習いごとよりも、投資対効果が低いです。
だから、過去のサンクコストや未来への不安に負けて、今ある小学生という貴重な時間を無駄にしてはいけません。
決していますぐ受験勉強を辞めろと言っているわけではありません。
辞めるタイミングを見逃すなということです。
第1回で述べたような条件が揃っていたり、目標達成を学ぶための中学受験というマインドセットができていたりするならば、
最後まで続けることで大きな成果と学びを得ることが出来るでしょう。
しかし、親子の暗黙の了解のなかで「受験は最後まで続けなくてはいけないもの」となっているならば、1度きちんと話し合いましょう。
実は、親子ともに本心では「もういいや…」となっているケースもあるのです。
そのような状況でズルズル続けていても、なにも得られないのは明白でしょう。
それならば子どもが「やりたいこと」や「新しい刺激が得られること」に時間とお金を投資したほうが、必ず教育的価値が高まるのです。
まとめ
結論として、中学受験、途中で辞めても大丈夫です。
中学受験に限らず、諦めること、辞めることは決して挫折ではありません。
僕も毎年のようにたくさんのことを諦めています。
諦めることでその分の余白ができ、
新しいことに取り組むことができるのです。
うちの子は中学受験を続けるべきなのかしら…。
そんな悩みが少しでもあるなら、辞めることを決断するタイミングかもしれません。
また、今がそのときでなくとも、常に辞めるという選択肢があることを頭に入れておきましょう。
次回は、中学受験をするならば守るべき4箇条の2つ目、「中学受験は難しすぎることを理解しろ!」を解説します。
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