【中学受験教育論】「偏差値ってなに?」を子供に正しく教えろ!偏差値至上主義に陥らないために

2024-01-20

今回は、全6回「中学受験で慶應湘南藤沢中等部(SFC)に合格した教育者の教育論(略して、中学受験教育論)」の連載の第4回。(最初に第1回を読んで下さい!)

この記事では、中学受験をするなら守るべき4箇条の3つ目を解説していきます。

  1. 中学受験を諦める力を持て!
  2. 中学受験は難しすぎることを理解しろ!
  3. 「偏差値ってなに?」を説明しろ!

偏差値の意味を知らずに偏差値至上主義に陥る受験生たち

じぶんビジョンの子どもたちから「今回の模試の偏差値はね…」と報告を受けるたびに、僕はこんな問いを投げかけます。

「そもそも偏差値ってなにを表しているのか知ってる?」

これで、さっきまでテストの結果を勢いよく報告してくれていた子も「…」と押し黙ります。笑

偏差値という得点でもない謎につつまれた神秘的な数字に踊らされ、

「偏差値60だったから○○中学の合格率80%以上で、先生にこの偏差値なら□□中学も目指せるって言われたんだ~」と、

子どもたちは偏差値至上主義に巻き込まれていくのです。

なぜ偏差値60だと○○中学の合格率が80%以上なのか、なぜ□□中学が目指せるのかわからないまま、とにかく偏差値が高ければ良くて低ければ悪いという短絡的な思考に陥ってしまうのです。

受験をするならば、偏差値を正しく理解することが重要で、それができると中学受験は「競争」や「結果」をニュートラルに捉える能力を鍛える良いトレーニングになるのです。

偏差値を正しく理解することが中学受験の価値を高める

そもそも「偏差値ってなに?」と子どもに聞かれたときに、正しくかつわかりやすく伝えるのは至難の技です。

偏差値を正確に説明するためには、平均や標準偏差といったキーワードを理解しなくてはいけないため、親であっても本質的に理解出来ている人は少ないでしょう。

僕が子どもに対して説明するときには、「偏差値とは、そのテストを受けた人の中で自分が上位何%に位置するかを知るための数値だよ」とシンプルに伝えています。

また、同じ点数を取ってもテストによって偏差値が違うのはそのためだよという話もします。

偏差値の意味を理解すると中学受験という競争における自分の現在地、

志望校に合格するためにはどの集団でどの位置(どのテストでどのくらいの偏差値)、

にいるべきかがわかるということです。

これがわかるとテストの結果が出たときに偏差値の数字をみて一喜一憂するのではなく、

「自分の出した結果がその競争においてどこに位置しているか」

を知ることができ、競争に勝つために自分の結果をどのように改善すればいいのか課題を見つけることができるのです。

つまり、偏差値が表す意味を正しく理解することで、偏差値に踊らされるのではなく競争と結果の本質に目を向けることができるようになり、成長のきっかけを見つけることができるのです。

まとめ

偏差値至上主義、勝利至上主義。

受験やスポーツでは、どうしても誰もがパッと見てわかりやすい数字や勝負がフォーカスされがちです。

僕も結果を死ぬ気で追い求めてきた学生時代だったので、その指標に大きな魅力と価値があることは理解しています。

しかし、どこまでいっても大切なのはその裏にある過程です。

結果が出たとき、まずすべきことは「なぜその結果が出たのか?」を考えることです。

そして、出てきた原因を対処することです。

じぶんビジョンでは、必ずこの学びのサイクルを逃しません。

丁寧に結果を振り返り、理解することで、次への1歩につながるのです。

次回は、中学受験をするならば守るべき4箇条の最後、「中学受験全落ちしても大丈夫!」を解説します。

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