2月1日、首都圏の中学受験がはじまり、学校によっては当日に合格発表を速報するところもあり、
初日から多くの子どもたちが合格と不合格、成功と失敗、栄光と挫折を経験しているでしょう。
小学6年生、12歳の子どもに2~3年間に渡り、高負荷の勉強というタスクがのしかかる中学受験。
その結果には、子供だけでなく親も一喜一憂せざるを得ないほどに、プレッシャーがかかっているでしょう。
この記事では、僕自身の中学受験とその後の人生における経験やじぶんビジョンを通じて関わらせていただいているご家庭をもとに、中学受験の結果の捉え方と親が出来るフォローについて解説します。
中学受験で全落ちしたとしてもその後の人生は変わらない
まず大前提として、中学受験の結果が、志望校全落ちであっても、偏差値70越えの難関校合格であっても、その後の人生は良くも悪くも決まりません。
むしろ、中学受験の結果ごときが影響を与えるような人生を歩んではいけないと思います。
これは決して中学受験に限った話ではなく、スポーツの大会や芸術系のコンテストなど結果が出るものはすべてそうです。
中学受験で志望校すべて不合格だったから、人生終わり。
難関校を目指したけど滑り止めの中堅校しか受からなかったから、平凡な人生。
難関校に合格したから、成功確定の人生。
そんなことはありません!
冷静に考えれば、みなさん賛成いただけると思います。
とはいっても、難関校に入ったら東大や早慶への進学率が…。
これも一緒です!東大や早慶に合格したからといって、人生は変わりません。
もちろん、そのときには挫折感や多幸感を味わうかもしれませんが、社会に出て数年も経てば本当に関係ありません。
きっと親御さんも、毎日それを実感しているのではないでしょうか?
実は受験で落ちたことを子どもはあまり気にしていない?
もうひとつ、受験の結果が子供の人生に影響を与えないということを表すお話を。
実は、子どもは受験で落ちたことはあまり気にしていません。
もし落ち込んでいるとしても、それは親や周りの大人の反応に合わせた一時的な”フリ”です。
むしろ、子どもの中には、
「受けた学校のどれか1つでも受かればいいと思っているんだけど、親はじぶんが第1志望に合格したいと思っていると思っているから、落ちたときに無駄に励まされるの気まずいんだよね」とか、
「別に全落ちしたら地元の公立中学でいいんだけど、親に心配されるのが面倒くさいんだよね」とか、
もちろん、すべてがすべて本音ではありませんが、少なくとも結果よりも親の反応の方が気になるのです。
じぶんが子どもだった頃を思い返してみてください。
テストで低い点数をとったことよりも、その低い点数のテストを親に見せたときに怒られることの方がいやだったでしょ?
でも、中学受験で失敗してからうだつの上がらない人生を送っている人もいるじゃないか!
そう反論されるかもしれませんが、これは中学受験の合格・不合格が原因ではなく、不合格だったことに親がヒステリックになったり、家庭崩壊したり、鬱になったりと、
だいたいが結果に対する親の過剰反応が原因なのです。
だから、子どもは中学受験の結果をそこまで気にしておらず、むしろ親であるじぶんの反応をみているということを意識しましょう。
中学受験の成功と失敗を今後にどう生かすのかを話し合おう
そのうえで、受験がおわったらご家庭でやってほしいフォローがあります。
それは、結果に関わらず中学受験全体の振り返りをすることです。
具体的には、以下の項目を一緒に話し合ってみてください。
- 中学受験の結果を定量・定性評価する。
- 中学受験の結果を100点満点で表すなら何点か?
- なぜ成功したのか/失敗したのか?
- 中学受験を通じてなにを学んだのか?(もし、中学受験をしなかったらどうなっていたか?)
中学受験は、子どもやそのご家庭にとって難易度の高いものであるからこそ、
せっかくそれだけの高負荷をかけて取り組んだなら、その成果と成長に向き合い棚卸しをしておきましょう。
そうすることで、自らの強みやこれからの課題が見えてくるのです。
中学受験の結果は、子どもの今の人生にも、これからの人生にも影響を与えません。
でも、その過程で得た学びは、大きな影響を与えるのです。
これこそが、中学受験の意義なのです。
まとめ
実は、僕自身、1日麻布、2日慶應湘南藤沢、3日慶應中等部とほぼ滑り止めのない、挑戦的な受験を経験しました。
僕も、その当時は「全部落ちたら公立中学に行くってのも、なんかドラマみたいでいいな~」くらいに考えていました。
また、今となっては麻布に落ちて、慶應湘南藤沢に入ったという記憶しかありません。(慶應中等部は1次は合格したと思いますが、2次は受けたかどうかも覚えていません。笑)
要するに、子どもにとって中学受験ってそんなもんです!
今じぶんビジョンを通じて向き合っている子どもたちも、「コーチ、実はね…」という感じです。
つまり、中学受験を良いものに出来るかどうかは、親のフォロー次第ということです。
親が中学受験の結果に一喜一憂することで、子どもはそれに合わせて振る舞い、本当にそんな気がしてきてしまい、調子に乗ったり落ち込んだりするのです。
だから、中学受験の結果と落ち着いて向き合うことで、子どもは中学受験でその後の人生にいきる大切なきっかけを掴めるのです。
僕は不合格も経験しましたが、中学受験をして本当によかったです。
じぶんの人生にいきる武器を得ることができました。
それは親や塾の先生などまわりのおとなたちが、素晴らしいフォローをしてくれたからだと思います。
だから、今度はじぶんビジョンを通じて、子どもたちをフォローしていきたいのです。
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