今回は、全6回「中学受験で慶應湘南藤沢中等部(SFC)に合格した教育者の教育論(略して、中学受験教育論)」の連載の最終回。(最初に第1回を読んで下さい!)
中学受験はほとんどの子どもにとって必要ない。
こんな主張からはじまり、とはいっても中学受験者数は右肩上がりという時代。
だから、もし受験したい(させたい)ならこれだけは守ってよ!!
ということを教育者の目線で書いてきました。
この記事では、最終回として僕が思う中学受験の現状とこれからについてまとめたいと思います。
中学受験よりも投資対効果の高い教育はたくさんある!
2024年、中学受験者数は過去最高を記録し、少子化はどこへ行ったのかと思うほどの勢いを感じます。
都心であれば、中学受験をしない方が珍しいという地域もあります。
また、それに伴い中学受験塾も活況で、大手塾の競争は激化しています。
しかし、この連載で何度も書いていますが、そもそも中学受験は万人のためのものではありません。
だから、これまでに述べてきた条件が整っていないご家庭が突っ込むと、投資対効果がゼロどころかマイナスになってしまう可能性が高いです。
僕がじぶんビジョンをやっていて、もっとも子どもの教育として投資対効果が高いと思うのは、
子どもが自らやりたいこと・成し遂げたいことへ時間とお金を投資することです。
もし、子どもにやりたいことがないのであれば、それを探すためにあたらしい経験に投資するのも良いでしょう。
正直、受験勉強のようなやらなくてはいけないことに取り組むよりも、学びの深さと広さが段違いになります。
一見、中学受験は他のスポーツや習いごとよりも、得られるリターンが明確で堅実なように見えます。
でも、そのリターンを得るための条件のハードルがかなり高いのです。
だから、無理して子どもを中学受験に引き込むくらいなら、その子のやりたいことにベットしたほうがリターンは大きくなるのです。
それでも中学受験をするなら条件をクリアしよう
この話を理解したうえで、それでも中学受験をするなら、これまでにあげてきた以下の条件を必ずクリアしましょう。
前提条件
- 大量かつ高難易度の勉強についていける子
- 家庭学習(自学自習)を管理出来るご家庭
- 中学受験に時間とお金をかけられるご家庭
「中学受験するならこれは守れ!」4箇条
これらの条件をクリア出来ない場合は、中学受験でなにも得られないだけでなく、失うものまで出てきてしまう可能性があります。
では、これらの条件を守るために意識すべきことを最後にまとめたいと思います。
その後の人生に生きる中学受験は「丁寧さ」がキーワード
中学受験で高い投資対効果を得たいなら、「丁寧さ」がもっとも重要です。
なぜなら、中学受験は子ども・保護者にとって、とても難しいからです。
子どもと丁寧に対話し、丁寧に目標と計画を設定し、丁寧に勉強に取り組み、丁寧に振り返り、丁寧に次の課題を抽出し、丁寧に…というサイクルを高速で回すことを求められます。
例えば、じぶんビジョンでこの2月に中学受験を控えている子のご家庭では、これを実践しています。
もちろん、目標や計画の設定、毎日・毎週の振り返りはじぶんビジョンにアウトソースしていただいていますが、
それ以外の中学受験全体の戦略(3~6年生の歩み方)、日々のタスク仕訳などは、ご家庭でとにかく丁寧にその子にフィットしたものを毎日つくってます。
だから、この子の中学受験はまだあと10日残ってはいますが、すでに成功したといって良いほど中学受験を通じて、さまざまな具体的・抽象的学びを得ています。
つまり、これだけ丁寧に取り組めるならば中学受験は教育として高い価値を得られる機会なのです。
まとめ
さて、ここまで全6回に渡って中学受験と教育について論じてきました。
色々と小難しいことを言いましたが、
中学受験を通じて、その後の人生にいきる学びを得ること。
これこそが中学受験をする意義だということです。
じぶんビジョンでは、「丁寧に」伴走をすることで、中学受験という子どもやご家庭にとってのハードシングスから学びを抽出することができます。
ぜひ、中学受験を考えているご家庭は塾と並行して、導入を検討してみてください。
「いい受験だったね!」と親子で笑顔で振り返れる受験にしてみせます。
最後に、今年受験本番を迎える子たちが無事に受験を終えられることを祈っています。
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