たった3つ!目標達成のコツを目標を達成できない人の特徴と比較解説

2023-07-10

子どもに対して「目標を達成できるように頑張りなさい!」と言ってはみたものの、親自身も勉強やスポーツ、仕事で、特に目標を達成できたことがない。

アメリカの大学の統計調査では、目標を達成したことがある人は8%程度と言われているので、決しておかしなことではありません。

この記事では、そんなご家庭に向けて目標達成3つのコツを、目標達成できない人の特徴と比較して解説します。

目標を達成できない人の特徴とは?

まず、目標達成のコツをより深く理解するために、目標を達成できない人の特徴を知っておきましょう。

もし、あなたが思ったように目標達成できないと悩んでいるならば、以下の項目やストーリーに当てはまる部分がないか確認してみましょう。

適切な目標設定ができていない

大半の目標の未達は、目標設定が原因で起こります。

適切ではない目標設定には、以下の特徴があります。

  • 目標が現実的でない
  • 目標が具体的でない
  • 目標の期限が決まっていない
  • 目標の達成条件があやふやである
  • なぜその目標を達成すべきなのか=目的がない

特に、目標達成に苦手意識のある人は、現実的ではない壮大な目標を掲げる傾向にあります。

また、なぜその目標を達成したいのかという目標達成の目的を聞かれると、詰まってしまうケースが多いです。

つまり、設定している目標が自分のものになっていないため、達成することができないのです。

今の自分のことを理解していない

目標を達成できない人は、今の自分のことを理解できていないケースが多いです。

「今自分が目標に対してどの辺りにいるのか」、「自分の特徴(得意・不得意、好き・嫌い)をどう目標達成に生かすのか」など、自己理解が足りません。

思っているよりも自分は目標から遠く離れていたり、そもそも自分の不得意なことに取り組んでいたりすることが往々にしてあります。

そのため、思っているよりも目標に近づくことが出来ず、モチベーションが下がり、挫折してしまうのです。

目標までの具体的な道のりがわからない

目標を決めたはいいものの、何をしたらいいのかわからない…。

目標を達成できない人のあるあるかもしれません。

このような場合、目標を具体的な行動に落とし込めないため、目標を設定することに満足して終わってしまいます。

また、目標を設定し、行動し始めたものの、その行動が全くの的外れで目標に近づいていかないというケースもあります。

そのため、なにも行動せずに設定した目標を忘れるまで時間が経つか、目標とはまったく違う方向に進んでいくか、どちらにしても目標が達成されることはないのです。

目標が達成できない人の具体例

とある男子高校生のお話です。

彼は、テニス部に所属し、長年の部活の目標でもある「学校史上初のインターハイ出場」を目指し、日々練習に励んでいました。

しかし、彼は目標とするインターハイに出場するために勝たなくてはいけない相手よりもテニスをはじめたのも遅く、さらに身の回りにはその目標を達成したことがある人が1人もいませんでした。

そんな環境のなか、彼は週6回、1日合計5時間の練習をし、これ以上はできないほどに努力を積み重ねていきました。

そして、最終的には善戦するも目標達成には一歩及ばず、彼の「学校史上初のインターハイ出場」は果たされなかったのです。

このエピソードからわかるのは、そもそもの目標設定の甘さ、自分と目標の差分の理解不足、身の回りの誰もその差分を埋めるための行動を知らない、という目標を達成できない理由のオンパレードだったということです。

また、なにをどうすればいいかわからないから、とりあえず1番キツいことをしておこうというのもあるあるかもしれません。

そうすることで、本来は目標を達成するための手段である練習やトレーニングで追い込むことが目的化し、目的と手段のはき違えが起こるのです。

目標達成のコツとは?誰でもできる3つの重要なこと

では、本題である目標達成のコツに触れていきましょう。

かんたんに言えば、目標達成できない人の特徴の裏返しが、目標達成できる人の特徴になります。

もし、今はまだ目標達成を経験したことがなくても、以下の3つのコツを抑えることで誰でも目標を叶えることが可能になるのです。

適切な目標設定をする

目標を達成できるかは目標設定にかかっていると言っても過言ではありません。

適切な目標設定は先に解説したものの逆で、以下の特徴があります。

  • 目標が現実的である
  • 目標が具体的である
  • 目標の期限が決まっている
  • 目標の達成条件が可視化できる
  • なぜその目標を達成すべきなのか=目的がある

まずは現実的な目標を立てましょう。それに尽きます。

おすすめは、2~3ヶ月で達成できそうな目標を立てることです。

海外でも活躍したアスリート(オリンピアン)が教えてくれたのですが、日本人は自信がない割に達成可能性があまりにも低い目標を立てがちだと言っていました。

また、続けて言っていたのが、自分が勝てる=得意な目標を立てるという意識が必要だということです。

つまり、上に挙げた適切な目標設定の特徴を踏まえて、自分だからこそ立てられる目標を掲げることが重要なのです。

適切な自己認識をする

先に述べた適切な目標設定をするためにも、適切な自己認識が欠かせません。

「今自分が目標に対してどの辺りにいるのか」、「自分の特徴(得意・不得意、好き・嫌い)」を正確に理解することが重要です。

それは周りとの比較でわかることもありますし、自分を深掘りすることでわかることもあります。

周りと比較する際には数値など客観的な指標を用意することが重要です。

また、自分を深掘りする=メタ認知力の向上も欠かせません。

目標に対して今の自分はなにがどのくらい足りないのか、目標を達成するために自分の特徴をどのように生かすのかを的確に理解しましょう。

目標までの具体的な行動を考え、実行する

自分を理解し、目標を設定したら、あとは行動あるのみです。

行動とそのプランを決めるためには、目標から逆算することが大切です。

行動は現状への積み重ねですが、プランは目標から下ろしてこなくてはいけません。

なぜなら、現状からの積み重ねだと目標の期限や達成したいことに届かないケースがあるからです。

目標から逆算していつまでになにをするのか小さなステップ目標をいくつも用意し、そのステップ目標を達成するための行動に日々集中しましょう。

そうすることで、ステップ目標を達成する度に目標に近づくだけでなく、目標達成の感覚や自信を育むこともできるのです。

目標を達成できる人の具体例

とあるビジネスマンのお話です。

彼は会社の業績改善のためのプロジェクトのリーダーを任されることになりました。

会社の業績は右肩下がりでこのままでは2年後には倒産してしまうという状況でした。

そこで、彼はまず「1年間で会社を黒字化する」という目標を立てました。

そして、過去5年間の決算書を引っ張り出してきて、売上げが伸びている事業とコストがかさんでいる項目をリスト化しました。

現状の分析が終わると、彼は売上げが伸びている事業をより伸ばすために、コストがかさんでいる項目を削減するためになにをするのか1年後の理想値から逆算して、いつまでになにをすべきかプランを立てました。

その後、プロジェクトのメンバーと役割分担をしながら、立てたプランをその通りに確実に遂行し、見事1年後には黒字化を達成し、その後の業績のV字回復につなげることができました。

このエピソードからわかるのは、期限や達成・未達がわかりやすい目標を立て、会社の現状を過去のデータから分析し、得意なところを伸ばし足を引っ張っているところを切るという分かりやすいプランを立て、とにかく実行したことが目標達成に繋がったということです。

もちろん、「2年後には倒産」というお尻に火がついている状態だから火事場の馬鹿力で最後まで頑張れたということもあると思いますが、彼は目標達成のコツをきちんと抑えていたといえるでしょう。

リチャード・ワイズマンの目標達成10のコツ

最後に、この記事の客観性を担保するために、イギリスの心理学者であるリチャード・ワイズマンの目標達成に関する調査をシェアしたいと思います。

彼は、5000人以上の被験者に対し、「目標を達成するために何をしていますか?」という質問をした上で、その行為が目標達成に効果的か否かを調べました。

目標達成のための10の行為チェックリスト

以下の10のチェックリストから当てはまる項目を書き出してみましょう。

  1. ステップにわけて計画を立てる。
  2. 目標を誰かに話す。
  3. 同じような目標を達成した人を参考に計画を立てる。
  4. 計画通りに進められなかった場合のマイナス面を想像する。
  5. 計画通りに進んだ場合のプラス面を想像する。
  6. ネガティブな思考にならないように自分の感情を押さえつける。
  7. 目標達成に近づく度に自分にご褒美をあげる。
  8. 意志の力に頼る。
  9. 目標達成への進捗状況を記録する。
  10. 目標達成したら人生が変わることを想像する。

目標を達成できる人・達成できない人の特徴とは?

調査では、上記の「10の行為チェックリスト」のうち、該当する半分の行為をすると目標達成率が10%以下になることがわかりました。

つまり、目標達成のためにやっている行為のはずが、自らを目標から遠ざけてしまっていたということです。

ちなみに、目標を達成できない人の行動特徴として挙げられているのは、リストの偶数番号の行為でした。また、目標を達成できる人の行動特徴として挙げられるのは、リストの奇数番号の行為でした。

もし、あなたの行動特徴が目標を達成できない人のそれであったならば改善し、目標を達成できる人になりましょう。

リチャード・ワイズマンが説く目標達成10のコツ

最後に、リチャード・ワイズマンが調査を元に目標達成のコツを10項目にまとめたものをご紹介しましょう。

  1. 目標は1つだけにする。
  2. (目標について)数日じっくり考える。
  3. 以前立てた目標は避ける。
  4. ごく普通の目標にする。
  5. 細かいポイントを設定し、1つずつクリアしていく。
  6. 自分にプレッシャーをかけ、サポートを得るために友人や家族に目標を話す。
  7. 定期的に「達成するとどう好ましくなるのか」を書き出し、利点を考えるようにする。
  8. モチベーションと進歩の感覚を守るために、1つのステップをクリアしたら自分にご褒美を与える。
  9. 達成までの計画やプロセスを記録し、グラフや絵を使って分かりやすく示す。
  10. 心が折れそうなときは諦めるのではなく、一時的に前の習慣に戻ったと解釈する。

和訳したものなので解釈が難しいものもありますが、先に挙げた3つのコツに加えてこの10個のコツも頭に入れておくと良いでしょう。

目標を達成するためのコツは「目標設定」、「自己認知」、「逆算/完遂」にある!

さて、もうお分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、途中で具体例としてあげた2つのストーリーはいずれも筆者自身(高田)の体験です。

高校生の頃は「目標を達成できない人」でしたが、大学生・社会人になってから「目標を達成できる人」になることができました。

要するに、目標達成はコツを掴めば誰でもできるようになる「技術」だということです。

じぶんビジョンでは、そんな目標達成の技術を体系化し、ティーチング・コーチングをおこなっています。

お子さんが将来成し遂げたいことがみつかったときに、「できる!」と胸を張って思えるように、子どものうちにその技術を身につけておくべきなのです。

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